３年以上に及ぶ長い長い旅を終えて、これから日本へと帰国します。テアラロアを終えてからの約1ヶ月は、自分の中でこの挑戦を消化したくてあまり人とも合わず静かに過ごしていました。

「3,000km」という道のりと「3年間」という時間の中で、僕が体験してきたことや感じたことはこの1ヶ月間で消化できるほど簡単ものではなくて、本当に人生のドン底も、これ以上ない幸せや喜びも全部味わった3年間だったと思う。

「すべての出来事に意味がある」とか「中断期間があって良かった」とか口で言うのは簡単。

でもそんな簡単にすべてを肯定できるほど、ぬるいモノじゃなかったから。

もちろん魂に深く深く刻み込まれた経験であることは間違いないし、テアラロアを成し遂げたことを沢山の仲間が喜んでくれたことで僕の3年間は報われた。

ただテアラロアの挑戦が終わった今、この挑戦が正解だったのか失敗だったのか、意味があったのかなかったかを考える意味なんかなくて。

だって3,000kmの旅の先に見える景色は、これからの僕の人生にあるわけだから。

僕はこの3,000kmの旅で
何を体験し
何を感じ
何を見てきたのか。

僕はこの3,000kmの旅で
自分の何が変わって
何が変わらなかったのか。

僕のこの3,000kmの旅に
果たして意味があったのか
それともなかったのか。

僕のこの3,000kmの挑戦が
正解だったのか
それとも失敗だったのか。

すべてはこれからの僕の人生にかかっている。

3,000kmの先にある美しい景色を求めて
また明日から一歩ずつ進んでいきます。

そして最後に。

改めてテアラロアをサポートしてくれたすべての人に心から感謝します。テアラロアの挑戦は終わりましたが、僕の人生はこれからも続きます。次の夢と目標の実現に向けてまた一歩一歩進んで行くので、これからも見守ってもらえると嬉しいです。

みんな、ありがとう。
ありがとう、ニュージーランド。

2023.04.29. トミマツタクヤ

トミマツ タクヤ

ニュージーランド写真家

大学卒業後、大手企業に就職するも会社員生活に馴染めず転職を繰り返す。度重なる体調不良をきっかけに会社員生活に終止符を打ち、2013年 世界一周を夢見てニュージーランドへ初渡航。数ヶ月の滞在予定がニュージーランドのライフスタイルやウェルビーイング（心の豊かさ）に衝撃を受けて、1年4ヶ月もの歳月を過ごす。

帰国後は人生観を大きく変えてくれたニュージーランドの魅力を届けるべく、ニュージーランド写真家として活動を開始。『Small is Beautiful －より小さく より美しく－』をテーマに撮影･表現活動を行う。2015年から過去50回に渡り「写真×音楽×ストーリー」を組み合わせた上映会スタイルの写真展『Small is Beautiful』を日本全国で開催。”写真展示のない写真展” として話題を呼び、延べ5000名以上を動員。自身の人生をも変えたそのメッセージと世界観は多くの人の感動を呼ぶ。

2018年9月にはガイドブック『LOVELY GREEN NEW ZEALAND』を四角大輔氏らと共に出版。2020年1月にはニュージーランド最長ロングトレイルコース『テ･アラロア』3,000km縦断に挑戦するも、ロックダウンにより1,100km時点で中断。そして3年越しとなる2023年3月24日、ついに3,000kmを踏破。現在は「Youtube登録者１万人を達成したら テアラロアのドキュメンタリー上映会を日本全国で開催する」という新たな目標を掲げ YouTubeでの発信活動をスタート。精力的に発信を続けている。

▶︎ SNS：YouTube｜Instagram
▶︎ 著書：ガイドブック『LOVELY GREEN NEW ZEALAND』

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